泉花凜の文字語り

Web小説家の文字語り置き場

毎日ぽむぽむ2024「公開しない読書ノートを始めた」

 

本を読了した後、感想をしたためるけれど、これをネットで公開する時に「こんなこと書かない方がいいかな? 万が一作家さんが目にしたら気にするかな?」といろいろな心配事が過ぎり、結局、upしないまま日にちが過ぎていく。

 

ということで、分けることにした。いっそ誰にも見せない、自分だけが読める読書ノートを書き、ネットに記事としてupしたい時には別の感想文を書こうと。

 

自分だけの読書ノートは、紙媒体にした。普通に文房具屋で売られているB6判ノートと、ボールペン。アナログ世代の言い訳だが、紙の何がいいって、とにかく体裁も何も気にせずにガシガシと自分の感じた思いを書き殴れること。誰にも見せないから中身は汚くて全然かまわない。だから「この本はイマイチだった」というぶっちゃけた感想も書ける。公の場で言えないような「読了した本の悪口(というほどあからさまに書かないが)」は、やはり公の場で言うようなことではないし、本のレビューサイトで当然のように☆を1つしかつけないレビュアーのことは自分的にあまりお近づきになりたくないな……と思ってしまう。

 

「この本はおもしろくない」というのはあくまで自分個人の感想でしかなく、その本に感動して涙した人もいるのだということを考えると、ネットで「おもしろくなかった」的な感想をつづるのは、やはり躊躇してしまう。

 

本のレビューというのが性に合わないのだろうか。みんなが「いいよ!」と推している本が自分の肌には合わなかったということも、その逆も経験したからだろう。他人の感想に左右されたくないという意識があるのかもしれない。

 

だから、もし赤裸々に本の感想をつぶやきたければ、私は自分しか読まない読書ノートに書き連ねる方法を取る。その方が誰も傷つかないし。

 

ネットに感想を上げる場合には、なるべく批判にならないように、その本の良かった点を中心に書いていきたい。世の中の作家さんには気持ちよく創作活動をしてもらいたいし、何者でもない一個人の私の意見に振り回されてほしくないという意思もある。作家さんは自由に自分の物語を作り上げてほしい。だから作家さんのやる気や熱意を阻害するような記事は絶対に書かないと決めている。ささやかな私のポリシー。

 

 

 

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